今日の出来事__
B型肝炎いのちの講座で、偏見や差別について考えました
3月15日(水)、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団の方に来ていただき、「B型肝炎いのちの講座」として、1年生がお話を聞きました。
B型肝炎は、集団予防接種の針や筒を連続使用したことで感染し、病気と偏見や差別で苦しんでいる方が40万以上いると言われています。この講座は、同じ過ちを繰り返すことのないようにと、厚生労働省が行っているものです。
最初に、弁護団の弁護士さんから、B型肝炎の基礎知識と感染被害の歴史、被害者救済の取組について説明がありました。
続いて、原告団の患者さんから体験をお聞きしました。患者さんは、感情が高ぶらないよう用意した原稿を読むようにしているのだそうですが、言葉に詰まる場面もあり、苦しみや切なさが本当に伝わってきました。
講義を聞いた生徒の感想を紹介します。
・二度と同じような差別が起きない、起こさない社会になるように、改めて一人一人が正しい知識をもつことが大切だと思いました。
・僕は、病気になったことがないので「あなたの気持ちがわかります」とは言えません。また、僕に何ができ、どう支えていけばよいかも分かりません。でも、できることがあれば何でもやりたいと思いました。
・患者さんの話を聞き、どんな病気かも理解できない中で不安や絶望したこと、正しい知識をもっていない人たちからの差別や偏見につらい思いをしたことなど、多くの苦しみが分かりました。今日の私のように、正しい知識をもつ人が増えることが大切だと気付きました。だから、今日知った正しい知識を色んな人に伝えていきたい。
多くの貴重な学びがあったようです。全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団の皆さま、ありがとうございました。
2023年03月22日
杉本 知之