簡単なクイズを出します。下のように数字が順序よく並べられています。そして、各問いの中に１つずつ、姿の見えない数字があります。その隠れている数字を発見してください。

　（１）　２　 ７ 　 １２　 □　 ２２
　（２）　２　 ４ 　　□　 １６　３２
　（３）　０　 ５ 　 １５　 □　 ５０
　私たちは、普段何かを発見するときは、直接自分の目で見つけます。しかし、このクイズの場合は、いくら目をこらしてみても数字は見えません。でも、隠れている数字を発見することができます。ただ目で見るのではなく、頭を働かせて見てください。どうですか。見つけましたね。目で直接見るのは「わかる」とは言っても、「考える」とは言いません。つまり、「考える」ということは、目で見えないものを頭や心で発見することです。

　「考える」ということは学習だけに限ったことではありません。特に、周りの人との関わり合いでは、頭と心を働かせて「考える」ということがとても重要です。自分の気持ちを上手に言葉で伝えたり、行動に表したりできる人もいれば、伝えたくてもうまく表現できない人もいます。そんなとき、その人の一言を聞いただけで、ちょっとした行動を見ただけで判断してしまったとしたら…。また、よく考えないで発した一言や軽はずみな行動が、誤解やトラブルを招くことになったとしたら…。　
　だからこそ、頭を悩ませたり、心を痛めたりしながら、相手の立場に立って考えてみること、自分自身の言動を振り返ってみることが大切なのです。人間は、自分の発した一言や心づかいで相手の気持ちを慰めたり、周りを温かい雰囲気にしたりする力ももっています。

　２学期は、学校生活の中で一番行事の多い学期です。ぜひ、多くの行事で、目では見えないものを頭と心を働かせて考えて行動し、一人一人が人間的に大きく成長してほしいと願っています。
　みなさん。よく登校してくれました。みんなで、素敵な２学期にしていきましょう。