学校だより_生徒の様子_

被爆体験伝承講話 ~1年生~

平和な世界のために自分には何ができるだろう



1年生教室で、オンラインによる「被爆体験伝承講話」が行われました。講話をしてくださったのは、広島平和記念資料館被爆体験伝承者の鎌田真さんです。鎌田さんは、被爆者の高齢化が進む中、被爆者の体験や平和への思いを語り継ぐ活動をしておられます。当日は、実際に被爆体験された川本省三さんの体験をお話しくださいました。冒頭、鎌田さんは、「川本さんは11歳で原爆孤児となり、今日まで生きてこられた。家族を助けたくても助けられなかった辛い思いを、勇気を出して伝える決心をされた。これからの時代に伝えていくべきと考えた」と自身の思いを語られました。



原爆のこと、川本さんの人生のことなど、様々なエピソードや次代を担う若者へのメッセージを聞いて、生徒は次のように感想を残しています。一部を紹介します。
●「川本さんは、原爆で汚染されているなどと差別され、せっかくの幸せをなくしてしまい、とてもつらかったと思います。ですが、どんな困難があっても一生懸命生き抜いてきた川本さんはすごいと感じました。私はこれから自分に自信を持ち、前を向いて、一生懸命生きていきたいと思っています」



●「今、僕たちが送っている生活は当たり前ではなく、いろいろな人に支えられているからこそ今があるのだと思い、改めて支えてくださっている人たちに感謝の気持ちをもって生きていこうと思いました」
●「僕は今、たくさん食べられること、学べることに感謝し、自分を大切にしてこれからの日本をつくっていきたいと思いました。このような戦争を二度と起こさないようにしていきたいです。また、核兵器をこの世界からなくすように活動していきたいです」
どの生徒も鎌田さんのお話に深く感じ入って、平和の尊さや自分の生き方についての考えを新たにしたようです。貴重な時間を与えていただき、誠にありがとうございました。
(※このページに掲載した鎌田さんや川本さんのお名前とモニターの映像は、ご本人の許可を得て掲載させていただきました。)


2021年12月08日